直葬(ちょくそう)は、通夜・告別式を行わず、ご逝去後に直接火葬場へ搬送するお別れの形です。費用が抑えられることで知られていますが、「本当にこれでよかったのか」と後から悩む方もいます。この記事では、直葬の流れと費用、選ぶときに考えておきたいことを整理します。

直葬の流れ:ご逝去から火葬まで ¶
直葬の流れは、(1)ご逝去の連絡、(2)搬送(病院または自宅から安置場所へ)、(3)安置(1日から3日程度)、(4)火葬場への搬送と火葬、(5)収骨、という順序です。通夜・告別式がないため、ご逝去から火葬まで最短で2日から3日で完了します。安置中にご家族がお別れの時間を持つことは可能です。「式はしないけれど、最後にゆっくり顔を見たい」という方のために、安置室でのお別れ時間を設けています。
直葬を選ぶ理由として多いもの ¶
直葬を選ぶ理由として、私たちがよくお聞きするのは、(1)故人が「派手なことはしなくていい」と言い残していた、(2)参列者を呼べる状況にない(遠方・高齢・コロナ禍以降の習慣変化)、(3)費用を最小限に抑えたい、(4)故人が社会的なつながりをほとんど持っていなかった、の4つです。どの理由も、故人やご家族の状況に合った選択です。「直葬は手抜き」という考え方は、私たちは持っていません。
直葬を選んだ後に後悔しやすいケース ¶
直葬を選んだ後に「もう少し時間をかければよかった」と感じる方がいるのも事実です。特に多いのは、(1)親族の一部が「ちゃんとした式をしてあげたかった」と感じた、(2)故人の友人・知人に連絡が取れず、後からお別れの場を設けることになった、(3)安置中のお別れ時間が短く感じた、というケースです。直葬を選ぶ場合でも、安置中のお別れ時間を十分に取ること、親族への事前説明を丁寧に行うことが、後悔を減らすポイントです。
直葬と「お別れの会」を組み合わせる選択肢 ¶
直葬で火葬を済ませた後、日を改めて「お別れの会」を開く方法があります。四十九日の法要と合わせて行う方も増えています。この形は、費用を抑えながら、故人の友人・知人にもお別れの場を提供できるという点で、両方の良さを取り入れやすい選択です。お別れの会の内容(場所・形式・費用)についても、私たちでご相談をお受けしています。
直葬は「安いから選ぶ」だけでなく、故人の希望やご家族の状況に合った選択として、年々増えています。選ぶ前に一度、担当者と話してみてください。